ものづくりアドバイザーとは?

活動コンセプトや業務内容をご紹介!

近年さまざまな業種でアドバイザーが活躍しているなか、ものづくりにおいてもアドバイザーがいることをご存じでしょうか。ものづくりアドバイザーとは企業の製品開発や生産過程、社員育成などの多様な悩みに応えるものづくり技術の専門家です。ここではものづくりアドバイザーの活動コンセプトや業務内容についてご紹介します。

  • 1. ものづくりアドバイザーとは?

    ものづくりアドバイザーとは、個人がもっている専門知識や長年のノウハウを駆使して、企業経営や製品開発を支援してくれるものづくりにおける専門家のことです。企業のあらゆる悩みに対して、中立的な立場からフォローやアドバイスを行い、問題解決や改善・技術向上などのステップアップをフォローします。 あらゆる部門の技術士や中小企業診断士、1級販売士などの専門家たちが「技術アドバイザー」として活躍していますが、技術だけではない製造関係や認証試験など、製品が市場に出回るまでをサポートするのが「ものづくりアドバイザー」となります。

  • 2. ものづくりアドバイザーの主な活動コンセプト

    ものづくりと一口にいっても、その分野は幅広いものです。ものづくりアドバイザーに共通するコンセプトについてみていきましょう。

    2-1.技術の維持・継承・高度化

    高い専門性が求められるものづくりの現場において、技術や技能は一朝一夕では身に付きません。技術者の高齢化による世代交代や、若手の育成に関する悩みを抱えている企業は少なくありません。ものづくりアドバイザーは技能習得を目指した各種講座の開催や資産の承継のアドバイス、中長期的な経営戦略の策定などを行い、技能伝承のサポートを行います。

    2-2.商品開発における課題・問題解決

    時代やニーズに沿った商品開発をサポートし、新たな商品価値を見出すことも、ものづくりアドバイザーのコンセプトのひとつです。商品の小型化やコスト削減など、商品開発における問題解決に向けたアドバイスやフォローを行います。

    2-3.豊富な知識を基にした多角的なアプローチ

    ものづくりアドバイザーたちは、大手メーカーの研究開発や新規事業立ち上げ、海外サプライヤ開拓などさまざまな経験をしてきた人たちが多いのです。経験に基づいた豊富な知識で、一企業には無い多角的なアプローチを行うことで、革新的なアイディアの創出が期待できます。

    2-4.中立的な立場による客観的なアドバイス

    ものづくりアドバイザーは、一般的には企業と雇用関係はなく、外部の第三者としてアドバイスを行います。そのためどの場面においても、上下関係や忖度はありません。中立的な立場から偏りのないアドバイスを行えることも、ものづくりアドバイザーならではでしょう。

  • 3. ものづくりアドバイザーの業務内容

    企業の抱える悩みに寄り添うものづくりアドバイザーの、具体的な業務内容について見ていきましょう。

    3-1. 商品開発に対するアドバイス

    高い専門知識や長年のノウハウを駆使した商品開発へのアドバイスは、ものづくりアドバイザーの主要業務のひとつです。客観的な視点から自社の強みや他社製品との比較を行い、商品開発に向けたアドバイスを行います。アイディアの製品化や、すでにできている試作品のブラッシュアップ、コスト削減などにも対応可能です。

    3-2. 商品販路の開拓、拡大サポート

    ものづくりアドバイザーは完成した商品の新規販路の開拓、売り上げ拡大などへのサポートも行います。販売ターゲットの業界調査や市場ニーズの発見に努めます。

    3-3. 知的財産に関する相談

    商品開発だけではなく、その後の流通に至るまでのあらゆる悩みに応えるのが、ものづくりアドバイザーの特徴です。製品の性能評価や特許取得に関する調査・サポート、デザインの権利化など知的財産に関する悩みへのアドバイスを行います。

    3-4. 展示会等への出展サポート

    新規取引先の開拓のため、展示会などへの出展サポートを行う場合もあります。展示会出展に向けたマーケティング戦略のブラッシュアップを行い、販路開拓のサポートも可能です。

    3-5. 会議への同席

    ときには製品開発における会議に同席し、専門知識を活かした改善・設計の提案などの発言をすることもあります。上下関係のない中立的な立場からの意見は、企業にとっては非常に重要なものになります。また長年の経験による豊富な人脈を活かし、最適な外注先の提案を行う場合もあるのです。

    3-6. 技術講義や勉強会の開催

    社員の技術向上・育成に関する悩みを抱える企業は少なくありません。ものづくりアドバイザーは、技術講義や勉強会を開催可能です。社内で技術的な教育に必要な資料や人材が十分ではない場合、豊富な知識と長年の経験があるものづくりアドバイザーによる指導は、非常に有効です。社内にはない技術や知識を取り入れられるため、企業全体のステップアップにも繋がります。

  • 4. まとめ

    ものづくりアドバイザーは、経験による知識や技術などのノウハウを伝授してくれるものづくりの専門家集団であるといえます。上下関係や利害関係に左右されない中立的な第三者であるものづくりアドバイザーは、企業にとって貴重な存在です。よりよい製品を生み出すためには、製品開発にとどまらず、量産から販売までを見据えたアドバイスが重要になってくるでしょう。 「株式会社ファブナック」では、電子機器における製品開発・製造サポートを行っています。技術的な問題解決やコスト削減・アイディアの製品化だけではなく、外注先の紹介や量産製造の段取り・工場選定など、流通まで見据えた製品開発を得意としております。電子機器に限らずものづくりに関するさまざまな悩みに対応いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。