コラム
2023年04月18日

ケースを作る場合の金型製造

樹脂ケースや金属ケースを製造する際、量産時にはほぼ金型を作ることになります。

金型は、プラスチック製品や金属製品を大量生産するための必要な部品であり、製品の品質や生産性に大きく影響します。金型の製作には大きな費用がかかるため、どれくらい作成すれば元が取れるのか、必要な数量の目安などが重要なポイントとなります。

金型の製作には、設計から試作、製造、修正、試運転などの多くの工程が必要であり、それらの工程においてもコストがかかります。金型の製作コストは、金型の形状や材質、加工方法、製作量などによって異なりますが、一般的には数百万円以上のコストがかかる場合が多いです。

金型の製作には、製品の数量に応じた製作数を設定する必要があります。一般的には、大量生産する場合に金型の製作が有利であり、数千個以上の生産を見込む場合に金型製作が行われます。また、製品によっては、生産量が少なくても金型製作が有利な場合があります。例えば、高価格帯の製品や高精度の製品、特殊な形状の製品などは、製品単価が高いため、少量でも金型製作が有利な場合があります。

金属の板金加工の場合は、汎用の金型(折る、曲げる、穴を空ける)を使用して、量産することも多くあります。これも数見合いになりますが、単価は金型を作った場合に比べて高いです。また精度も落ちます。

樹脂で少々の生産の場合、最近では3Dプリンタを使って製造することも可能です。ただ、単価が高く精度は金型には劣ります。最近では以前よりも精度はあがってはいるようです。

 

以上のように、金型の製作には多大なコストがかかるため、製品の数量や単価、製品の特性などを考慮して計画することが重要です。板金の場合は汎用金型による製造、樹脂ではお手軽な方法として3Dプリンタを使用する方法もありますが、単価と精度、販売予定の数量を考えてどちらにするかを最初に検討する必要があります。