コラム
2023年04月13日

共通化の落とし穴

過去の経験からの私の意見となります。

製品の設計において、共通化を考慮した設計を行うことは、時間と費用を節約するために魅力的に思えます。
しかし、このような設計手法には潜在的なリスクが存在しています。
例えば、思いがけない不具合が生じた場合、大きなコストや時間を必要とするリコール処理を余儀なくされる可能性があります。
また、共通化が意図せず製造ミスを引き起こすこともあります。

特に開発途中で、共通化をするための設計変更は、全体が見えなくなるリスクを高め、製品の完成度に悪影響を与える可能性があります。
そのため、製品の目的に完全に合致した形で設計を進めることが重要だと私は考えています。
もし追加機能や共通化の検討が必要な場合は、製品が市場に出回ってから検討することも可能です。

小規模開発やベンチャー企業では、費用の制約から共通化を行いがちですが、このような状況こそ、製品の目的に完全に合致した形で設計することが重要です。設計当初から共通化が予定されており、工程の管理がしっかりと行われれば、順序に従って設計を進めることができますが、時間的な余裕がない場合は、特に気をつける必要があります。

製品の完成度を高めるためには、追加機能や共通化の検討をする必要がありますが、それは製品の目的に合致した設計が行われた後に行うことが望ましいです。製品の完成度を高めることで、製造ミスを減らし、不具合を最小限に抑えることができます。